MESSAGE
なぜ、当社が就労B型を運営するのか?
障害を抱えている人が、その障害を理由に、やりたいことを自由にできなかったり、ご本人が望む生活をすることができていない。
まだまだ、日本にはこんな現実があるということを知りました。「福祉」というものがあるのに、生まれながらに障害を持った人は、なぜ、自由に、自分らしく、安心して地域社会の中で生活ができていないのだろうか。
障害を抱えていたとしても、自分の住みたい場所に住み、お買い物に行き、食事を楽しみ、休日はお出かけをし、あるがままに、自分らしく生きていくことができる。そんな場所を創りたいと思い、障害福祉事業を2020年に開始しました。
まず初めに開設したのは、皆さんの住まいとなるグループホームです。当社ホームに入居をしてくれたご利用者の皆さんは、近隣の「就労継続支援B型」に通っている人も多くいらっしゃったのですが、そこで貰っている月額工賃は、月1~2万円程度という人がほとんどでした。率直に、異業界から障害福祉に参入した私は、工賃の安さに驚いてしまいましたが、皆さんにとってそれは“アタリマエ”の日常で、欲しいものを買うのを我慢したり、お金がない生活をすることが当たり前、といった印象でした。
率直に感じたのは、「なぜ、障害があるからといって、ここまで工賃が安いのだろう?」ということです。
日々のグループホームの生活を通じて、ご利用者の皆さんの強みや特性は勿論のこと、逆に支援や配慮が必要なところを見てきた我々からすると、もっと多くの工賃をお渡しできる仕事が創り出せるのではないか?という気持ちが、沸々と湧いてきました。
同時に、日々の会社運営の中で、多種多様な単純作業やパソコン作業が発生しており、その担い手となる外注先を探しはじめてもいました。「だったら、この仕事を外注に出すのではなく、ご利用者の皆さんにやってもらえばいいんじゃないか?」そんな思いから、就労B型「グルサポ」を開設し、障害のある人に、私たちが本当に困っている仕事を手伝ってもらい、「人や社会の役に立っている」と感じるお仕事や、そこから生じる“やりがい”を提供すると共に、本来、外注に出すはずだったコストをそのまま高い工賃に反映し、そのお給料で、もっと自分のやりたいことを叶えていってほしい、と考えています。
障害を持つ方が、障害のない人と同じように・当たり前に、地域社会で自分らしく安心して生活をしていける「ノーマライゼーション」の理念のもと、モナミは、これからも、誠実に・謙虚に、事業を運営し、誰にとっても住みやすい社会の実現に、貢献をしていきたいと思っています。
株式会社モナミ 代表取締役 金沢利彦
ロゴマークの意味
障害福祉事業を運営していて、率直に感じるのは、一人一人が人間らしく、尊敬のできる人間性を持った人達であり、「障害がある・ない」という括り方は、あまりにも乱暴な括り方だということです。
悲しいかな、「障害者」に対しては、多くの偏見や差別があることも、各障害福祉事業の運営を通じて、感じざるを得ないのが、今の日本の現状です。
障害があろうとなかろうと、誰もが向き・不向き、得意・不得意を持っているし、誰もが凸凹のある、かけがえのない一人の人間です。そんな凸凹のある人達が、支え合い、助け合うことのできる社会を実現出来たら、「自分さえ良ければよい」という社会に比べ、人として成熟した社会だと言えるし、そうなれたらとても素敵なことだと、心から思っています。
そんな凸凹が支え合い、一つの“家”を創っていると同時に、その地域や、ひいては社会全体がこの支え合う“家”のようになっていけたら、という思いが、モナミのロゴマークには込められています。
運営会社:株式会社モナミ
会社所在地:東京都中野区中央4-2-2
電話:03-3384-2611
FAX:03-3384-2630
設立:昭和41年11月
代表取締役:金沢利彦
MAIL:t-kanazawa@monami-r.com
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